社寺
大工の神様に参拝
2020.6.20
みなさん、南房総市の莫越山神社はご存知ですか。ここには知る人ぞ知る大工さんの神様を祀っている神社なんです。
ここに祀られている手置帆負命(ておきほおいのみこと)と彦狭知命(ひこさしりのみこと)の2神は皇国工匠の祖神で氏神天太玉命に従い、その職を奉じ、宮殿、家屋、器具、機械などを創り始めた神様です。
また、相殿には3神いらして、敷物の神様である彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、暗算育児の神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、それにこの2神の子供で、海猟海上安全の神である鸕鶿草葺不合(うがやふきあえずのみこと)が祀られています。特に彦火々出見尊は畳業家の祟敬があつくて有名です。
また、ここは全国でも4社しか許されていない清酒の醸造を行っていることでも有名です。
大きな鳥居は昭和12年に某大手工務店により寄贈されていることからもこの神社がいかに建設業から大事にされていることが分かりますよね
鳥居を抜けると莫越山の頂上に向かって木々に包まれた神聖な階段が続きます。
階段を登り切ると、先ず目に入るのは立派な椎の御神木。なんでも子育ての椎として信仰されているそうです。
大工さんの神様を祀っているだけあって、全体のバランスが整っている美しい拝殿ですね
拝殿の後ろにある本殿には工匠の祖神であり家の守護神でもある手置帆負命と彦狭知命の二柱神が祀られています。屋根の上にある千木が威厳のある風格を醸し出していますね。
社務所も美しく、扉の上に様々な建築業種の寄贈した方々の札がありました。さすが工匠の神様ですね。
千葉の南房総市にひっそりと厳かに工匠の神様はいたのですね。毎年7月9日に例祭があるようです。次回はその時に来てみたいと思います