古民家

蔵の改修

2020.7.14

本日は蔵の改修の見学に来ました。先代が建てたものが長年の傷みにより、改修工事が必要になったとの事。都会と違って地域は馴染みの大工さんがいることは助かりますね。大工の石井さんは創業328年大五郎建設の9代目棟梁、日本建築の伝統を絶やさずに技術を継承して行く事は、地域の町医者のような存在になるんですね。

ところがここでハプニング、大家さんが外出で蔵の鍵が開けられません。石井棟梁と一緒に内部の構造を確認しています。因みに内部は立派な柱があり、外壁も堅牢な構造で作られていました。

隣の納屋で使われている小屋の造りがなんともお洒落で、将来は民泊でもやろうかという話が出ているそうです。綺麗な格子の建具が蘇る所を想像するだけで、ワクワクしてきますね。

最後にこの地域の防風林で使われている植物でマキの木を紹介します。常緑で塩害に強く密に成長して行くので、地元では重宝されていて、どこもかしこも生垣に使われていました。南房総では葉が細いことから細葉(ほそば)と呼ばれています。

studio ai architects 塚原 信行