土地探しに役立つ知識

割安な土地ってあるの?

2020.6.1

土地探しをした事のある方なら一度は割安な土地ってないのかなと思ったことはあるのではないでしょうか。残念ながらこれは殆どないと思ってもらって良いでしょう。

土地の値段は結構はっきりしていて、例えば駅近で楽しそうな商店街があり都心にも直ぐに出れる閑静な住宅地みたいなところはやっぱり高いし、交通の便が悪くて治安が悪い地域は当然安いです。ですので不動産屋さんで提示している価格は需要と供給に則った適正価格と言っていいでしょう。

不動産価格が適正かどうか調べられる?

それでも気になる方は国土交通省に土地総合情報システムというサイトがあります。こちらは国交省が不動産屋さんに対し売買のアンケート調査を行い、住所、用途地域、建蔽率、容積率、坪単価、駅までの時間、前面道路幅員や取引時期など、個人を限定出来ない程度に情報を一覧で見ることができるサイトです。

当然、土地には色々な要素で価格が設定されてますので一概に坪単価だけでは比較出来ませんが、同じ地域の物件が過去にどのくらいの金額で取引されていたか大凡の目安にはなります。

価格に反映されない割高物件ってあるの?

気をつけなければいけない土地があります。それは地盤の強度です。軟弱地盤ですと地盤沈下対策で地盤改良が必要なケースがあり、数百万円の出費なんて事も。また崖地ですと万が一崖が崩れても建物が流されないように地盤に杭を打ったり擁壁などで崖崩れをしないような工作物を作ったりなどで、こちらも相当な費用がかかってしまう可能性があります。

それを回避するには、役所のサイトなどで地域のハザードマップを見て、地盤の状態、崖崩れの恐れ、洪水の可能性など詳しく調べてみましょう。また、地盤サポートマップというサイトでも簡単に地盤の情報を知ることができます。その他、古地図を見つけて過去に沼地や川ではないか、または地名に水に関する漢字が入っていないかを調べておくこともお勧めします。

価格に反映されない割安物件ってあるの?

それでも、割安な土地がないかという方に朗報があります。それは変形敷地です。旗竿の形をした土地や三角形の敷地など、普通の四角い家を建てる際にどうしても当てはめにくい土地は人気がないので、割安なこともあります。

これをある程度パターンの決まった住まいを建てる事が得意な住宅メーカーや施工業者に頼むと、四角の家の周りの土地が随分と余ってしまい、もったいない敷地の使い方になってしまう事もあります。

ですのでこういう敷地は設計事務所に依頼することをお勧めします。三角形の土地なら建物自体を三角形にしてみたり、旗竿敷地なら、竿のところも有効利用したりと、自由自在に設計できる事が特徴の設計事務所に依頼してしまえば心地よい住まいが割安で手に入れられる事もできますよね。

いかがでしたでしょうか?不動産価格は不動産単体で見ると、適正な価格であることは間違いないです。ただ、住まいが出来上がるまで、建築を含めたカタチでみてみると割安な物件もあるんですね。それをサポート出来るのが設計事務所という事になります。

studio ai architects 塚原信行